腎臓・循環器内科|中村橋駅前内科クリニック in 練馬区|練馬区で内科に通院するなら|日曜祝日も診療

腎臓・循環器内科

Nephrology・Cardiology

高血圧

Hypertension

高血圧

高血圧

高血圧とは、診察室での血圧が140/90mmHg以上、自宅での血圧が135/85mmHg以上のことをいいます。収縮期血圧または拡張期血圧だけが高い場合も高血圧です。

自覚症状がないため、見過ごされがちですが、血圧が高くなるほど、血管への圧負荷が増大するため、動脈硬化や、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、腎臓疾患の危険性が高まります。高血圧の原因は様々で、家系的要素、塩分の過剰摂取、肥満、喫煙、環境ストレスなどが挙げられますが、ホルモン異常で発症することもあります。

治療は、塩分制限、肥満の是正、禁煙、ストレスの緩和です。それでも改善しない場合は、お薬による治療になりますが、大まかな枠組みだけでも、カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬、ARB、利尿薬、β遮断薬、α遮断薬、レニン阻害薬と、種類が非常に多いなか、当院では「高血圧専門医」が、血圧値や合併症の進行度、ライフスタイルなどを考慮して、お薬を選択しています。

治療後の目標血圧は、75歳未満で130/80mmHg未満、75歳以上で140/90mmHg未満ですが、腎臓病が併存する場合、血圧を過剰に低下させると腎機能が悪化するため、注意が必要です。

診察室での血圧だけ高い白衣高血圧で、脂質異常症や糖尿病を合併している方、自宅での血圧だけ高い仮面高血圧の方は、通常の高血圧と同等のリスクと考えられているため、当院では治療対象としています。

本態性高血圧症

高血圧のうち、ホルモン異常といった医学的に明確な理由がなく発症した高血圧のことをいいます。

家系的要素、塩分の過剰摂取、肥満、喫煙、環境ストレスなど、複合的な要因で発症すると考えられています。高血圧患者のうち、80%以上が本態性高血圧といわれています。

原発性アルドステロン症

アルドステロンは、腎臓の傍にある副腎という臓器から分泌される血圧を上げるホルモンで、通常は、腎臓から分泌されるレニンという物質によって制御されています。

脱水や出血などで血圧が下がると、腎臓を流れる血液量が減少し、それに反応してレニンが活性化されます。レニンは、血圧を戻そうとアルドステロンの分泌を促しますが、原発性アルドステロン症では、レニンと関係なくアルドステロンが分泌されるため、高血圧となります。

高血圧患者のうち、10%程度を占めるといわれていて、当院に通院されている患者も疑い例を含めれば、全体の10-15%になります。

本態性高血圧と比較し、合併症が発症する頻度が高いとされているため、正しく診断することが大切で、当院では大学病院と連携して早期発見に努めています。

治療は、一般的な高血圧の治療に加えて、副腎摘出術、もしくはアルドステロンの拮抗薬を使用します。発見が早いと、副腎摘出だけで高血圧が治ることもあります。

腎血管性高血圧

腎血管性高血圧は、腎臓に向かう血管がなんらかの理由で狭くなり、腎臓を流れる血液量が減少し、レニンが活性化されることで発症する高血圧です。原発性アルドステロン症と異なり、レニンもアルドステロンも高値となります。

狭窄している側の腎臓は徐々に萎縮するため、以前は、狭くなった血管をカテーテルで元に戻す治療が行われていましたが、その後の研究で、お薬での治療と大差がないことが判明したため、当院でも、ACE阻害薬やARBを使って血圧をコントロールしています。

その他の二次性高血圧

本態性高血圧を除いた、明確な原因がある高血圧を二次性高血圧といいます。

上述した原発性アルドステロン症や腎血管性高血圧だけでなく、Cushing症候群や褐色細胞種といった他の副腎疾患、Basedow病などの甲状腺疾患も高血圧の原因となります。

解熱鎮痛剤や漢方の副作用で高血圧になることもあるため、治療をする前にこれらの薬が中止できないか検討することも重要です。

不整脈

Arrhythmia

不整脈

不整脈

心臓は通常1日10万回程度、規則的に拍動し、全身に血液を送っています。不規則に心臓が動いてしまう状態や、正常な範囲を超えた心拍数になる状態を大きくまとめて不整脈と言います。

不整脈には多くの種類があり、放置してよいものから、無症状であったとしても命に関わるような危険なものまで、さまざまです。

しかしほとんどが命に直接かかわることのない不整脈です。しかし間接的には重症の脳梗塞が、心房細動という不整脈によって引き起こされることもあり、正しい診断と治療が必要です。

心房細動

心臓は、洞結節という部分から生じた電気信号が、心房、房室結節、心室と順に伝わることで規則正しく動きますが、電気信号が正常に流れない場合、不整脈を起こします。

その代表である心房細動は、洞結節からの電気信号とは無関係に心房が収縮することで生じます。正常な心臓の動きでないため、一回一回の収縮力は弱く不規則になり、心臓の中の血液の流れが悪くなります。それが原因で、心臓に負担がかかり、血液も固まりやすくなるため、心不全や血栓性脳梗塞のリスクとなります。

心房細動は、飲酒、喫煙、過労や睡眠不足といった生活習慣のほか、高血圧、弁膜症、心筋梗塞、甲状腺機能亢進症などが基礎疾患となって発症します。発作的な場合、動悸や胸部不快感といった症状が出ますが、慢性的な心房細動では、身体が慣れてしまい無症状のことが多いです。

お薬での治療は、血圧と心拍数のコントロールならびに、血栓予防のための抗凝固療法となりますが、根治術としてカテーテルアブレーションが推奨されます。

虚血性心疾患

Ischemic heart disease

狭心症

狭心症は、心臓を栄養する血管(冠動脈)が狭くなって生じる病気です。心臓を流れる血液が少なくなるため、胸の痛みや不快感を自覚しますが、その多くは数分でおさまります。

高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙によって冠動脈が硬化すると、冠動脈を流れる血液が慢性的に不足しますが、運動時など身体に負担がかかるタイミングで、さらに血流不足となり、狭心症を発症します。

カテーテルで狭くなった血管を拡げることで治療されますが、再発も多いため、生活習慣病の管理が非常に重要となります。

また、動脈硬化がないにも関わらず、冠動脈が突発的に痙攣することで発症する異型狭心症は、カルシウム拮抗薬で痙攣を予防するとともに、血管を拡げる亜硝酸薬の舌下投与が有効です。

心筋梗塞

心筋梗塞は、狭心症の最終段階で、冠動脈が完全に閉塞することで発症します。

狭心症と異なり、胸の痛みや苦しみは数十分以上持続し、その間に致死的な不整脈やショックを起こして命の危険に晒されることもあります。

高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙による動脈硬化が主な原因です。狭心症を治療せずに放置したため発症することもあれば、狭心症を経験することなく突然発症することもあります。

早期に治療しないと、閉塞した冠動脈に栄養されていた心臓の細胞が死んで、心臓の動きが不均一になるため、将来的に心不全を起こしやすくなります。

治療と再発予防については、狭心症と同様、カテーテル治療ならびに生活習慣病の管理になります。

心不全

Heart failure

心不全

うっ血性心不全とも言われる心不全とは、心臓が全身に必要量の血液を送り出すことができなくなった状態を指します。

動脈を通じての全身への血液供給や静脈から心臓への血液の汲み上げが障害されるため、疲れやすい、顔・下肢がむくむ、食欲がなくなるなどの症状がおこります。また、多くの場合、肺に血液が滞り、肺での酸素交換が障害され、軽作業でも息切れを感じます。

急性腎障害

Acute kidney injury

急性腎障害

急性腎障害

急性腎障害は、なんらかの原因で腎機能が急激に低下することをいいます。

厳密には、数時間から数日で腎機能が低下する場合を指しますが、その多くは入院中に発症するため、ここでは、期間によらず一過性に腎機能が低下する病態について説明します。

腎機能は、血液中のクレアチンならびに、クレアチニンから算出されるeGFRという数値で表されます。透析が必要になるほど急激に腎機能が悪化した場合は、老廃物や水分を排泄できないため、疲労感やむくみといった症状が出ますが、軽度や中等度の腎障害では症状がなく、ほかの理由で血液検査をした際に偶発的に見つかることも多々あります。

腎機能が低下する原因は、腎臓の傷害、腎臓への血流不足、尿路の閉塞のいずれかです。腎臓の傷害は、腎炎(急速進行性糸球体腎炎)や腎臓に毒性のある薬の使用で、腎臓への血流不足は、脱水や出血、腎動脈を収縮させる薬の使用で、尿路の閉塞は、前立腺肥大に伴う尿閉、尿管結石、がんの尿管浸潤などで起こります。

腎炎を除き、腎障害に対する特効薬はないため、原因を早期に発見して取り除くことが重要です。治療が遅れると、腎機能はそのまま回復しなくなります。

薬剤性腎障害

薬剤性腎障害は、薬が原因で生じる腎障害です。

解熱鎮痛剤やCT検査で使用される造影剤は腎臓に毒性のある薬の代表例で、腎臓が悪い方には使用できません。腎動脈を収縮させるACE阻害薬やARB、脱水を助長する利尿薬も、誤った使い方をすると腎機能を悪化させます。

間接的に腎機能を悪化させる薬には、骨粗鬆症の治療薬である活性型ビタミンDが挙げられます。活性型ビタミンDはカルシウムを増やして骨を強くする効果がありますが、過量投与が原因で高カルシウム血症を来すと、腎臓が傷害され、腎機能も急激に悪化します。

慢性腎臓病

Chronic kidney disease

慢性腎臓病

慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)は、慢性的に腎機能が低下する病気です。

CKDを引き起こす疾患は多岐に渡りますが、治療を開始する時期が早ければ早いほど、腎機能の悪化を抑え、透析になるリスクを減らせるため、初期の段階で「腎臓専門医」が介入するメリットは非常に大きいです。

原因疾患の治療と、腎臓に負担をかける高血圧ならびにタンパク質の過剰摂取をコントロールすることが重要です。当院にも多くのCKDの方が来院されますが、腎臓がかなり悪化した状態で来院された場合は治療に難渋することも多いため、早い段階での受診が望まれます。

また、CKDの方は、風邪薬や抗生物質、アレルギーの薬など、ほぼ全ての薬で用量に気をつける必要があります。通常の用量で使用ですると、お薬が腎臓から排泄されずに過量投与となるため、専門医に処方してもらうのが良いでしょう。

糖尿病性腎症

糖尿病性腎症は、糖尿病が原因で起こるCKDで、1型糖尿病と2型糖尿病、どちらにも発症します。

HbA1c<7%を保つことが重要で、治療が不十分だと徐々に腎機能が悪化します。新規透析導入の原因疾患として、糖尿病性腎症は最も多く、糖尿病性腎症の悪化を防ぐことは、透析患者を大幅に減らすことに繋がるため、当院でも積極的に治療しています。

腎硬化症

腎硬化症は、高血圧が原因で起こるCKDです。

高血圧だけで腎臓が傷害されることは稀ですが、糖尿病や脂質異常症も合併して動脈硬化が強い場合は腎硬化症のリスクが高まります。血圧の不十分なコントロール、過度の降圧、不適切な降圧薬の使用法も、腎臓に傷害を与えます。

当院では、「高血圧専門医」「腎臓専門医」が適切に血圧を管理することで腎硬化症の合併を予防しています。

IgA腎症

IgA腎症は、血液中のIgAというタンパク質が腎臓に沈着することで発症する腎炎です。

腎炎の中では緩やかな経過を辿りますが、ほかの腎炎と比べて発症年齢が若いため、新規透析導入の原因疾患としては、糖尿病性腎症に次いで2番目に多くなります。

診断は、腎臓に針を刺して組織を採取する腎生検で行われます。若い方の検尿異常は、IgA腎症の可能性が高く、早期の治療で腎機能を低下させないことが重要です。検尿異常がある場合は、早めに受診することをお勧めします。

多発性嚢胞腎

多発性嚢胞腎は、遺伝的に肝臓と腎臓に嚢胞(水の袋)が出来てしまう病気です。

健康な人でも1個や2個は嚢胞ができますが、多発性嚢胞腎では多数の嚢胞ができ、正常な肝臓と腎臓の組織を圧迫して機能を低下させます。また、嚢胞は徐々に大きくなるため、最終的には腎機能がなくなり透析治療が必要となります。

多発性嚢胞腎を完治させることは出来ませんが、嚢胞の成長を遅らせる治療が有効とされています。

透析(予防)

Dialysis

腎機能の保持

腎臓が機能しなくなると、身体の老廃物を尿中に排出できなくなります。老廃物の蓄積が限界を超えてしまうと身体に様々な異常をきたしますが、それでも治療を受けずにいると命を落とします。

透析は、腎臓の代わりに老廃物を除去するシステムで、全国で30万人以上の方が「生きるために」治療を受けています。その大部分を占める血液透析は、週3回通院する必要があるため、透析になってしまうと、それ以前のライフスタイルを取り戻すことが非常に困難となります。最近では、自宅で透析をする腹膜透析や在宅血液透析も注目されていますが、日常生活に制約を受ける点は同じです。

透析にならないために必要なことは、腎疾患の早期発見ならびに適切な治療以外ありません。当院では腎疾患が疑われる方に対し、血液と尿検査だけでなく、画像検査で腎臓の細かい部分も確認しています。また、すでに腎疾患をお持ちの方についても、きめ細やかな管理で機能低下を抑え、透析を回避できるよう全力で治療しています。

血液透析

血液透析とは、腎臓の代わりに機械で血液を循環させて老廃物を除去するシステムです。

血液を体外循環させるためには、採血で使用する静脈ではなく、勢いよく流れる動脈血が必要になります。しかし、動脈は奥深くにあり硬いため、毎回針を刺すのには不向きです。そこで血液透析を行う前に、動脈と静脈を繋いで動脈血を静脈に流すシャント手術をする必要があります。